「 私の香りを覚えなさい」という命令とともに、私はその布に閉じ込められた。鼻腔を塞ぐクロッチの感触。頭部を覆い尽くす厚手の生地。そして外界を遮断されたまま過ごす長い一日が始まった。猛烈な芳香に翻弄され、窒息しそうな苦しみは、いつしか脳を痺れさせる甘美な劇薬へと変わる。気がつけば、私はその香りに魂まで染め上げられる悦楽に浸っていた。