鼻腔をくすぐる微かな香りは、私にとって禁断の果実。女性の尊厳を指先で汚しているのではないかという罪悪感を感じながら、この薄い布に顔を埋めると、憧れ続けた「女」の輪郭が見えるような気持ちになるのです。変態と呼ばれても構わない。この香りに包まれるとき、私の女装は真に求めていた色に染まっていくのを感じます。